同定もしないまま生物をすりつぶしてしまい分子情報だけを読むと、それが何という生物の分子情報なのか分からないから意味がないという分類学者がいる。しかし、その考えは今の技術の可能性を無駄にしていると思う。環境DNAやメタゲノム解析は分類学から見ても意味のあるデータを提供すると私は思う。なぜなら、後から塩基配列の一致によってそれが分類学の言うところの何という生物なのかが分かる可能性がちゃんとあるからである。このように先に解析して後から同定されることのポテンシャルは明確に認識しておく必要があると思うので、これをReverse Identificationと呼んでおきたい。