分類学を新しくする研究

仮にだが、古典的な分類学の方法にのっとって研究業績を蓄積する研究と、分類学の方法自体を新しくしていくための研究というものを分けて考えてみたい。おおよそ新しいことばかりをしている人は分類学の実務を知らないことが多いのが問題だから、両者をバランスよく持つことが大事だろう。でも、少なくとも実社会の中で分類学を行っている以上は、分類学者にも社会の中での役割というものがあり、それを考えると後者の動きに対して無関心ではいられないと私は思う。分類学の歴史は永いが、それは分類学のこれまでの方法が不変でいられる理由にはならない。